社会貢献

植林事業を支援するための農業

高見邦夫氏

中国山西省大同市で植林事業を行っている、NPO緑の地球ネットワークの高見邦夫氏を支援しています。彼は植林事業を評価され国民友諠賞を受賞しました。彼は、10年以上にわたる植林活動を通じて、大同市の農民を親日に変えました。いまでは、毎年200万本の植林をするようになり、延べ1600万本以上の木を植林しました。中国では日本人が45カ所で植林活動をしていますが、これほど大規模に植林をしているところはありません。

また大同市にはいくつもの万人坑があります。この万人坑は戦前の、日本の炭鉱開発の犠牲者が埋葬されているところです。いわば、反日の象徴と言えます。しかしながら、大同市在住の一万人もの農民のすべてが親日です。農民が親日の地域は中国どこに行ってもここだけです。この事実を全国に広げていく必要があります。そうすることで、中国の対日感情はきっと変わっていきます。中国人も日本人も広く彼の活動を知るべきであり、彼の事業こそが今、日中に欠けていることだと確信しています。その彼の活動を日中の多くの人たちが知れば、日中の関係は大きく変わります。我々はそのための尽力を惜しまない。

我が社はこの高見さんの事業に感銘を受けて、この地で農業を行おうと調査をしました。しかしながら、4月に雪が降り、9月に霜が降りる大同市の厳しい気候では、植林はともかく、農業ではどうしても採算が取れず、あきらめざるを得ませんでした。この地に農業を何千年も営んでいる農民の貧しさを本当に実感することができました(大同市の農民の年収は平均300元ほど)。この領域で日本人が中国に支援できる事が何かあるはずだと思います。そのために株式会社形式で資本を募って採算が取れる形での農業を検討した結果、気候の温和な武漢市で農地を借りることができそうです。この農業は来期から着手しようと考えています。

また、中国青年国際人材交流センターを介して過疎地の中国人を日本の農家に紹介していきたいと考えています。ともかく、中国の農民に日本の農業を紹介し、日本に対する考えを持ってもらいたいと考えています。

2005 年の9月に閉校してしまいましたが、天津で、日中大学院の理事をしていました。この学校は日中の架け橋を目指し、大学院の学生のみならず、社会人も入学し、日中交流の場にしようとしていました。日本銀行、人民銀行、三井物産、トヨタ自動車から学生を受け入れる予定でしたが、日本側の教育者の体制が継続できず、4年にして、閉校已むなきになりました。経済界での日中の交流人材については今後、どのように対応するかは再度検討しなければなりません。今の日中間の状況のままではきわめて不十分だと思います。このことについても、どこかの早い時点で、アクションが必要だと考えています。